No. 1806 (尊敬するのは誰か...?)
先日から読んでいる、百田氏の「大放言」より、、、
下記の文面に、【尊敬する人を両親というバカ】っていう表題を付けている。
こんな書き方するから、バッシング受けたり、何かしらが炎上するんだと思うけど、そんな百田氏を好きな人も多い。
先日、友人にこうこう訊かれた。
「お前、尊敬する人物はいるか?」
「いくらでもいる」
「たとえば?」
「勝海舟、出光佐三、マザー・テレサ、ビクトル・フランクル、、、」
「何人挙げんねん」
「100人以上は言えるで」
「もういいよ」と言ったあとに
「尊敬する人の中に両親は入らないのか」
「親父とお袋か。二人とも大好きやけど、尊敬するリストには入らんな。」
「なんでこんなことを訊いたかと言うと、実は最近、就職試験の面接を担当してるんだけど、学生に、尊敬する人物を挙げてくださいと訊くと、大半が胸を張って両親です、と答えるんだ。」
「ほう」
「会社では辛い仕事をしているはずなのに、家庭ではそんな面を見せずに、いつも私たちに暖かく接してくれた父、仕事と家事を両立させて、父を支え、こどもを大切に育ててくれた母。そんなふうに、いかに尊敬すべきすばらしい両親であったかを説明される。」
「ええ話やないか」
「たしかにいい話だ。両親を尊敬するのは悪いことじゃない。大学までやってくれた親を尊敬できない若者では情けない。親殺し、子殺しのニュースもあるくらいの世の中だから、むしろ『素晴らしい若者』と言えるかもしれない。でもな、就職の面接は別に美談を聞きたいわけじゃないんだ。」
「お前の言いたいことはわかる。こどもにとって両親というのは、世界の誰よりも自分によくしてくれる人間や。あかの他人は二十年以上も生活の面倒を見てくれへんし、高い大学の授業料なども払ってくれへん。そんな両親に対して愛情を持つのは当然といえば当然や。そやけど、『尊敬』は『愛情』とは違うと」
「そう、まさにそこだ。愛情と尊敬は違うんだ。例えば、父と母が、自分以外の誰かのために尽くしたり、社会的に大きな業績を残した人物なら『尊敬します』と胸を張って言うのもいいと思う。」
「小泉進次郎や杏なら、『尊敬する人は父です』と答えても、ええわけやな。」
「まあ、そういうことだな」友人は苦笑いして言った。
「普通の家庭に育った若者が、両親を尊敬する理由として、『家族のためにこつこつとまじめに働いてくれました。』とか『常にこどものために自分を犠牲にしてくれました』とかいうのは、あまりにも個人的な話ではないだろうかと思うんだ。こちらとしては、尊敬する人物を通して、彼がどういう生き方を目指しているのかということを知りたいのにね。極端な話、尊敬する人物がキムタクでもいいし、漫画『ワンピース』の主人公ルフィでもいいんだ」
※恥ずかしながら、杏の父親が誰か知らなかったので、調べてびっくりしました(笑)
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